CDR-coding と歴史

結局 30 年前の特許なのでとっくに期限切れてるみたい。
しかし、Gauche, Guile, Scheme48 どれを読んでも CDR-coding とか unrolled linked list みたいな圧縮表現使ってないなぁ。Gauche は Boehm GC と組み合わせるのが (performance-wise に) 難しそうだけど、他の二つは何でだ。最近の、cache size まで大きい PC/Workstation だと逆に遅くなるとか? Problem domain にあわせて incorporate する人が弄りなさいって事なのかな。でもそれだと Guile の場合存在意義自体が危うい。不思議不思議。

ところでこんなの見つけましたよ。"The Evolution of LISP"。ざっと流し読みしただけだけど、Kent Dybvig とか、Gerald Sussman とか、名前がちょっと頭の中でつながった。OO と閉包の等価性の発見に関する逸話が面白い。やっぱり手を動かすのは大切ですね。
最初の actor モデルは CPS だったという事だけど、これは Guy Steele がそういう風に toy compiler を書いたというだけなのだろうか、それともこの時点で「継続」という概念が確立してたんだろうか。
あと、"actorial" とか、nil (symbol) と NIL (言語) とか、T の語源とかがワロタ。ええ humor しとるわみんな。