大学院

Rice に居座ります。当面は Concoqtion (multi-stage programming + 依存型) を用いた program verification を主に研究します。Systems programming に応用できるといいなあ。
でもこの子たちは license がカスです。そもそも OCaml の QPL 違反です (一応 INRIA から informal な許可はもらってる模様)。なので、そのうち別の類似 system を作るか、この分野自体から少しずれた位置に落ち着く可能性は大。

どうでもいいですけど、可能性って大きいもんなんでしょうか、高いもんなんでしょうか。

追記。License に関しては、この駄目 license を書いてる教授 (私の mentor だったりする) を説得するつもり。堅物でもなければ licensing に全く無関心でもないので、成算はそれなりにある。ただ、 Concoqtion については正したところで十中八九 QPL になっちゃうだけなんだよね。で、QPL は周知のごとく駄目駄目と。しかし開発に参加してる software はこれらだけではなくて、他のは license はどうとでもなるので、説得に意味はある。説得の効果如何では Concoqtion についても OCamlBSD license 版を買ってまともな license というセンも無くはない。

ところで、この license 達がどんなふうに腐ってるかというと、この三点です。この三点以外は、ほぼ BSD と同じ。

  • 「商用利用」(言葉の定義は license 内に無し) を禁止してる
  • 変更を加えたものを再配布する場合に、名前の変更を強制してる
  • もっと言ってしまえば、自分で license を書いてる

ここ読んでる人は大概これらを挙げるだけで十まで知りそうですが、もうちょっと愚痴りたい。
一つ目は論外。無料配布してる不自由 software でよく見かける条項ですが、これって何がしたいんでしょうか。別に自分が後から proprietary 版を作って商売するつもりでもなさそうなのに、特定の開発者層と開発 resource (お金的な意味で) を締め出すだけで、百害あって一利も一理も無さそうに思うんですが、後を絶たないのがいつも気になります。自分の労働で他人が儲けるのを見るのは嫌だという幼稚な感情でしょうか。
二つ目は解釈次第では vendor patch とかの度に名前変更義務が生じるので非現実的。さらに GPL 非互換。GPL 非互換性は QPL も潰しました。旧 BSD license もほぼ潰して、APSL の deployment も抑制してる模様。GPL がこうやって憚ってるのを見ると私なんかはもっと広がれ、もっとやれという気になるんですが、anti-GPL な人からすればうざいことこの上ないんだろうなあ。ちなみに名称変更については license で強制するんじゃなくて、お願いにすればよろし。
三つ目は個人 level でやってる project 限定。Software licensing の専門家でもない人が license を書いても曖昧で、蓄積された判例も無く、user にも他の license との互換性を新たに判断する事を強要するだけで、不便で使い物にならない license が出来上がるのは当たり前の事。人手が無い project でこんな事をやっても失敗するだけです。人手があるところでやってるやつはしかしどうなんでしょう。(i.e. Apple とか HP みたいな大手企業とか Apache license V2 とか) 多様な needs に合った license が生まれていってるって事なんでしょうか。