謎な言葉

日本で出回ってる英語には非常に元が何なのか悩む言葉がある。多分英語にはそんな意味とか用法・解釈は無いんだけど、なにぶん自分の英語が小学校 6 年からあんまり進歩してないだけに「自分が知らんだけなのでは」と気になる。*1そんなのを何となく叩いてみた。何か知ってる人がいたら教えてください。

batting

「競合」という意味でよく「バッティングする」とか言うけど、英語ではそんな意味で使われてるのに出くわしたことは無い。英語では主に conflict とか compete が使われる。はず。野球用語か何かから派生したとか?

Of course, who can't use another synonym in English? - 誰か忘れた言語学者

no[t] more/less than

なぜか日本では

not less than x
x 以上
no less than x
≒x

と習うこの二つの表現。某 S 台予備校の模試反省会みたいなの (通ってたわけじゃない) では「こんなんも区別できない人は話になりません」とまで断言されました。さうか私は話にならないのかと思って帰宅した高校三年の秋。高校の授業では教師もが一緒になって "an x is no shorter than 2 y and no longer than 4 y" みたいな文章が訳せなくて ksymoops しそうなぐらい panic になっていた。そりゃあ ≒ で解釈すると意味が通りませんわな。

自分の脳を検索しても native に訊いても google に訊いても「どっちも "≧ x"」としか出てこない。むしろ文法的な case が違うだけの同一表現だと思うんですが。つまり "That is not a pen." と "That is no pen." が、"no[t]" の係る単語が違うだけで文として意味が全く同じであるように、"x is no less than y" と "x is not less than y" は no[t] の係る位置以外一緒。ちなみに個人的に受ける印象としては not の方が機械的に max/min を設定するもので、no だと何か言外の含みか強調がある感じ。

しかしそうするとこの myth の出処は何? これ?

"Java is no better than C++." →「JavaC++ と大して変わらない」*2

でもこれは訳文が「よくてせいぜい」という一言を抜かしてるだけだと思う (抜かした方が日本語として自然だし)。だから冗長に訳するとしたら「Java はせいぜい C++ 程度の良さしか持ち合わせていない」という意味で、「Java は万能の無敵言語だ! C++ など話にもならんわ! がははは」*3 みたいな極端な逝ってる dogma の否定を述べてみせることでどんぐりの背比べだと言っている、という風に私は捉えてる。その意味ではこの例文でも "no better than" はあくまで max を指定しているだけで、min がどこにあるかは言ってない。

えーい、曖昧になってきた。こう書き直そう。「がはは」の言ってることは "Java >> C++" である。"Java is no better than C++" が直接言っている内容は "JavaC++ (mod 誤差程度の違い)" である。Java が < C++ なのか ≒ C++ なのかは言ってない。しかし聞き手の常識判断で "JavaC++" に直してしまっても構わない。(多分話し手が言いたいのは "not *so much* better than" 即ち "¬(Java >> C++)" だろうと)

あるいは大昔はそういう違いがあったとか、今でも formal にはそういう違いがあるとかいう事なんだろうか。

謎だ。

*1:そういう結論がでた事も結構ある

*2:反論は受け付けません :-p

*3:こんな人知ってます。げろ。